《MUMEI》
隼“ファルコン”
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―――…同日……午後。



とある郊外のベッドタウンを縫うように走る、都市モノレールの駅で…



一人の人物が携帯電話を片手に、改札口から現れた。



その人物の頭部は、おむすびの形をしていた。



彼は帰路を急ぎながら、携帯電話のディスプレイを見つめている…。



彼は、おむすび顔のフリーライター……おむすびマン……





…に、そっくりだが、頭部も身体も幾分か小さめで、まだあどけなさすら残した少年だった。

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