《MUMEI》

始業式。
あっついから、早く校長先生の話、終わらへんかな…
(^-^ゞ
今日はこれからHRだけ。
そのあと文化祭の打ち合わせやって、解散。
まあ、初日はこれくらいゆる〜くないと、ね。

教室戻って、席についたら、吉田くんが話しかけてきた。

「安田、日焼けしたなぁ。どっか行った?」
「うん。一番はプール行ったからかなぁ?」
「お、えぇなぁ(^-^)」
「吉田くんは?どっか行ったん?」
「俺は地黒やっちゅうの(-_-;) まあ、部活焼けもあるけど。」
「あ、そうか。テニス部やったっけ。」
「そうそう。」

先生が入ってきた。早速HR。
あれっ?ジュリアーノ、おらへん…

「吉田くん、ジュリアーノ、どしたん?」
「あぁ…あいつ、明日帰ってくるねん。」
「帰ってくる?」
「うん。イタリア行ってるから。」
「Σ( ̄◇ ̄*)エェッ マヂで?」
「…あんまし言わんとってな。ばぁちゃんが倒れたらしくて。」
「…そうなんや。」
「俺も詳しくはわからんけど、戻ってこれるんなら大丈夫ちゃうんかな?」

そっか…私なんてすぐ近くにおじいちゃんもおばあちゃんも住んでるけど、ジュリアーノはイタリアやもんな…そんなにちょくちょく行けるとこやないし。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「なあ、女子はもう準備出来てるん?」
「もちろんやん♪男子こそどうなん?」
「おう。俺らイケメンに任しとけ♪( ̄▽ ̄)ノ″」

イケメンて
(・・;)
イケてるんは、ジュリアーノだけやんか。

「メニューはどんな感じ?」
「夏休み中にいろいろ試して、大体決まったで。」
おしながきのメモ、見せてもらった。

「今日これから試作品つくって、明日持ってくるからみんなで試食してくれる?」
「O(≧▽≦)Oやったー!」

さすが、西浦さん。
お家が町内で有名なケーキ屋さんで、材料もつてで安く入れられることになったし、作り方も教えてもらってるらしくて。
明日の試食、すでに楽しみ〜♪


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

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