《MUMEI》

「へ、陛下」


「何?」


雹里はちょっと困惑しているテオルスに笑いかけた。


「別にテオルスが私の部屋に入っちゃいけないとかそんなルールはないんでしょ?」


「あ、あぁ」


「ならテオルスもみんな同様私の部屋に入ってきていいよ」


「でも…」


「いいの私が良いって言っているんだからいいんだよ」


雹里は優しく笑いかけた。


「あ、ありがとう」


テオルスは小さく口を微笑ませた。

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