《MUMEI》

「お前ヒョーリの部屋で何をしている、しかもベッドの近くで」


ユリウスの声はいつもよりも低く、こちらに近づいてきた。


「何もしてない」


「ユリウス、私はテオルスと話していただけだよ」


「ヒョーリは黙ってろ」


雹里はユリウスの罵声に肩をすくめた。


「ユリウス何で怒っているの?」


ユリウスはテオルスを睨みつけた。


しかしテオルスは顔色1つ変えていなかった。

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