《MUMEI》
嫌い・・
「まぁいいけど・・?勝手にすれば」
「うん。勝手にする・・。バイバイ・・」

 何で関くんはあたしにいじわるするんだろう・・。
 あたし・・なんか悪いことしたかな・・。

〜関くん〜
「俺って・・絶対・・城所に嫌われてるよな・・・」
 あぁ・・何で好きになったんだろ・・。
 確かに城所は美人だし頭も良いけど・・それ以上のやつだっている。もちろん俺の顔だったら飛びつくだろうし・・。でも・・・城所じゃなきゃダメなんだ・・。
「初めてかな・・こういうこと・・これを初恋っていうのかな・・・」

〜絵麗那〜
「本当に関くんっていじわる・・ひどいっ」
 クラスに戻って荷物取らないと・・・。
「絵麗那っ!」
「えっ?」
「委員会オツー」
「琉緒っ・・待っててくれたの?」
「あったりまえだよっ!」
「ありがとう・・」
「この後一緒にカフェ行かない?」
「いいよ〜」
「ねぇねぇ・・絵麗那は最近関くんとどうなのよ?」
「関くん・・?」
 ―だって俺ら付き合ってるから。
「どう?」
「あの人・・嫌い・・」
「そっか・・」
「そういえば・・琉緒って彼氏いないんだよね?」
「いないよ〜。何で?」
「ううん。聞いただけ・・」
 関くんが嘘ついたってことか・・。
「でも・・この前関くんに告られた・・」
「えっ・・本当?」
「うん・・もちろん・・大空のことがあったから断ったけど・・」
「そっかぁ・・」
「関くんのことそんなに嫌い?」
「うん・・。顔だけで生きていけるみたいな人じゃない・・」
「そうかな・・。でも顔はかっこいいよね」

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