《MUMEI》
賑やかな夕食4
二年の双子はそっくりで、同じメニューを同じ早さで食べていたが


三年の三つ子は


顔立ちはそっくりで、和風美人顔なのだが


二番は赤


三番は黄色


四番は青緑と


髪の毛が信号色だった


しかも


二番はラーメン


三番はカレー


四番はカルボナーラをそれぞれ食べていた


唯一三人に共通していたのは、俺や、他のメンバーがいただきますをする前から既に食事に手をつけていて


俺に、お裾分けがなかった事だった


ま、もう山盛りだったから別にいいけどさ


虎之介先輩は、山盛りの皿を見て、お裾分け諦めたみたいだったし


…て、今はそれが問題じゃなかった!


さっき赤髪先輩…


一年一番女アレルギーって言わなかったか!?


「…女が触るとじんましん出るんだよ」


俺と目が合った一年一番は、渋々白状した


けど!


「嘘だ!」

「何でだよ」


睨んだって無駄だぞ!


だって俺達さっき握手したじゃん!


「絶対嘘だ!」


だって俺、女だし!


「本当だ!本当に身内以外はダメなんだよ!」


…身内…

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