《MUMEI》

『ふーん、で?』


『まだ、あなた方は
お尋ね者のままだと
言う事です。』


『成る程ね、簡単に
は届け出るつもりは
無い様だな。』


『察しが良いですね
ケイン』


『ジェルマを、私に
返す事が条件です』


『ははっ、交換条件
ってか?』


『悪い話では無いで
しょう?全く、大修
道師長様がアナタみ
たいな人にジェルマ
を託すから、こんな
事に…アナタも迷惑
でしょう?』


『あの子は、私と修
道院で静かに暮らす
のが幸せなのです。
アナタなんかに着い
て行ったら、穢れて
しまいます。』


『………』


『ケイン、アナタの
手は、血にまみれて
いるんですよ!そう
アナタは《赤い悪魔
》なんですからね』

クスクスと笑いながらラ
ント修道師はケイン
を見る。

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