《MUMEI》

『海里、俺の方こそ
お前に助けられたん
だ…海里が居てくれ
て、救われたんだ。
楽しかったよ、一緒
に暮らせて良かった
と思ってる。』


『あ、僕も、凄く楽
しかったよ。あの生
活で、人と関わるの
も悪くないと思えた
んだ。』


『そっか』『うん』

二人で笑い合った。


ロビーに最終案内が
響く。

如月が、顔を上げる


『じゃ、俺、そろそ
ろ時間だから…』


『あっ、如月、もう
会えないけど、元気
でね。』


如月が、不思議そう
な顔をした。


『海里、お前…会え
ないって、何処かに
行くのか?』


『は?行くのは如月
でしょ?海外に永住
するって…』


『え、永住〜?』

如月が、叫んだ!

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