《MUMEI》

「えぇっと…1年、東野鈴音です。文化祭がいいものになるよう、頑張りたいです。」

「よろしくお願いします。」


ペコリとお辞儀をして、あたしは自己紹介を終えた。


あー…緊張したっ!
心臓バクバク!!

あれ…?
気のせいかな…
なんか見られてる?
あたし、なんか変なこと言った??


気のせいでは、なかった。
みんな、自己紹介が終わったあたしを見ていた。


「女だ…」

「女の子が……いる。」


えっ?
女がいちゃ悪いのだろうか…


「おっしゃー!!」

「外ステについに…華がきたー!!」


一人、意味も分からずポカンとしていると、


「おいおい、お前ら。せっかくの女の子逃がすつもりか?鈴音ちゃん、怖がってるだろ。」

「だってよー、1年とはいえ、女だぞ?お・ん・な!!」

「だからって、がっつき過ぎだ。」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫