《MUMEI》

ユウリは、自分の説
明に瞳をまん丸くさ
せて聞いている、ま
だあどけない白を見
ていた。


『ユウリ先生、僕は
もっと夢視様と、仲
良くならなきゃダメ
なんですね?』

泣きそうな声で、聞
いてくる。


『うん、白クン。焦
らないで?ゆっくり
と二人の絆を深めて
行けば良いのだから
ね。』


『でも…早くしなく
ちゃダメなんです!
だって…』


『白クン?何がダメ
なの?』


『だって、夢視様が
壊れてしまいそうだ
もの…僕が護ってあ
げないと、それにシ
ョウ様も早く大人に
なるのが夢視様の為
になるって。』


白の言葉を聞いてユ
ウリは、ため息を吐
いた。


夢視様に関する噂話
は、どうやら本当ら
しいな。あの馬鹿殿
下に酷い扱いを受け
ているらしいと…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫