《MUMEI》
初日終了
「つーかーれーたー…」


本当に、疲れた


ダイヤの幹部には会うし


校長は鬼畜で誠治さんの恋人だし


…虎之介先輩と、皐月には癒されたけど


やーたら、会うヤツ皆美形だし!


おまけに隣は変態だし!!


ここで、男として、一年か…


つーか、無事卒業できるかも不安になってきた


「ま、とにかく卒業はしないとな!」


それだけはちゃんとしないと!


それに、中学三年間


夜の街限定とはいえ、俺はずっと正体を隠してこれたし!


「何とかなる!」


広い風呂場で一人で叫ぶ俺は不気味かもしれないが


誰もいないし、いーよな!


「さて、寝るか」


携帯のアラームをセットした


携帯には


部屋まで送ってくれた虎之介先輩


それに、女アレルギーの鳳凰寺


それから、一年三番で、女嫌いの相楽歩(さがらあゆむ)の番号とアドレスが入っていた


「つーか、今時携帯持ってねーヤツいたんだな…」


一年二番


周囲から野生児と呼ばれていた橋詰聖(はしづめこうき)は、必要無いからと言って、携帯を持っていなかった

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