《MUMEI》 五十嵐先輩は、軽く友達の頭を叩いた。 「さ、自己紹介も終わったし、今日はとりあえず…今後の流れについて話すな。」 えっ…? もう自己紹介が終わりって… 「い…五十嵐先輩っ!」 あたしは声をあげた。 「自己紹介は終わったって…あたし以外に女子いないんですか!?」 そう、自己紹介を見てきて、女子が一人もいないのだった。 「あぁ…そうだった。言うの忘れてた。」 五十嵐先輩はバツの悪い顔をすると 「うん。女子は鈴音ちゃん一人だよ。」 ニコッと微笑んで言った。 「大丈夫だよー。困ったことあったら、俺がなんとかするから(笑)」 そんな五十嵐先輩のアテになりそうにないフォローに更に、ダメージを受けた。 女子があたし一人って… この中でやっていけるのだろうか…。 あたしは後先が不安になった。 前へ |次へ |
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