《MUMEI》

如月と空港で別れて
から5年…気付けば
あの時の如月と同じ
歳になっていた。

あれ以来、如月とは
会ってない、消息も
不明だ。

互いのケー番もメア
ドも交換して無かっ
たと言う事実に笑え
た。

そんな物、知らなく
ても問題無い位に、
近くに居たんだな…


…如月、頑張ってる
かなぁ?…

次の現場に向かう車
の中でボンヤリ考え
ていたら、社さんの
携帯が鳴った。


『すみません。』

社さんは、車を路肩
に止めて、電話に出
る。

『社長、はい…』

暫く話して、電話を
切った社さんは、俺
に告げる。


『海里、今夜空いて
るか?』


『え、うん、大丈夫
だけど?』


『今、社長から連絡
で、海里に映画のオ
ファーがあったそう
です、で、その監督
と今夜食事する事に
なりました。』


『ふーん、映画ねぇ
また主役の親友役か
な?』

俺は、笑って呟いた。

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