《MUMEI》

そして日曜日、ちょっと大人っぽい服に身を包み玄関を出た

もうそこにはリュウが立っていた



「あれ?もう来ててくれたのー?てか待った?」



「いやー、んじゃ行く?」



「うん♪」



電車で10分。徒歩10分。



あんがい近いんだね〜



あ、運動部が練習してる〜



あ、あれ、私が1年の時にやってた部活と同じ競技練習してる



やっぱ懐かしいなぁ〜



あ、なんかユウのしぐさに似てる!!



「ねぇねぇ、あの人うまいよね?誰々?」



そのとき私は、ほんの軽い冗談のつもりで聞いてみた



「あぁ〜、確か如月 悠?だったっけ?」



「え……??」

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