《MUMEI》 ―――… カリカリッ … カリカリッ! スクロールダイヤルの音が執務室に木霊する…。 (パート・アルバイトの人間ごときが、我が社の不正の事実を、全て把握できる訳がない…。 でも……だとしたら、この漠然とした不安は、いったい何処からくるのだ…?) 得体の知れない苛立ちに、アンパンマンの手中にあるマウスの操作が乱雑になってゆく。 モニターの中で、従業員名簿が滝のように上から下へ流れていった。 (そんなクズみたいな人間が、我が社の未来に影を落とすことなど… … 断 じ て あ っ て は …! …… な ら …… …… な ………… …… ぃ …………。) 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |