《MUMEI》 まさかの…トキメキ??「絢南きーてよ!」 次の日の朝、あたしは教室に入ってきた絢南を捕まえた。 「…びっくりした。今日は早いんだ?」 「今日はちょっとねー…絢南と話したかったしさ♪」 そう。 今日は早く学校に来たのだ。 絢南と話がしたかったのは本当のことだが、理由はそれだけではなかった。 実は、沢谷の乗ってくる電車には、高松も乗っていたのだ。 駅から学校まで、一緒に歩いているところを見てしまい、もうつけられなかった。 高松めー… ことごとく邪魔しやがって… 絶対に許さん。 そんな恨み言を心の中で呟きながら、あたしは絢南に昨日の話をした。 前へ |次へ |
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