《MUMEI》 A常務「…マムシのような女だな…。」 アンパンマンは、この女のジャム食品への執着心のようなものを垣間見た気がして、思わず呆れぎみに呟いた。 そしてパソコンのモニターに映る役職区分を凝視した。 『役職区分:契約社員』 そこには確かにそう書かれていた…。 それは一般の社員とは違い、昇給も昇格もなく、残業手当すらつかない特殊な勤務形態だ。 A常務「…契約社員だと…?」 アンパンマンは、まあるい顎に手をあて、その区分名を見つめた…。 先ほどから小骨のように胸につかえている、漠然とした不安――… その答えが、この4文字に凝縮されているような、そんな気がした…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |