《MUMEI》 ドンっとユリウスは床を踏みつけた。 「ユリウス…」 雹里は不安そうな声を出した。 ユリウスは鋭い目つきで雹里の方を振り向き、ガシッと肩を掴んだ。 「ほんとに何もされてないんだよな!」 「う、うん。何もされてないよ、ただ喋っていただけだよ」 「そうか…」 ユリウスは雹里から手を離した。 「なら良い」 ユリウスは優しい目で雹里を見た。 前へ |次へ |
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