《MUMEI》 菜月悠希 「なつ姉、遅いよ」 菜月 「ごめん、ハルキ」 「待たせちゃったね」 菜月姉さんと待ち合わせしたのは、夜10時 今は、もう、11時近い 悠希 「寒くて死んじゃうょ」 菜月 「なかなか帰してもらえなかったのょ」 悠希 「うわぁォ、酒臭いォ」 忘年会帰りの、菜月姉さん 菜月 「ちょっと、飲み過ぎちゃたかもォ」 俺、塾帰りに、 親父の命令で、菜月姉さんを迎えに行ったんだ 菜月姉さんは21才 短大を出て今年就職 俺は17才 受験に向けて、塾通いの毎日だった 悠希 「早く帰ろうよ」 寒さで震える俺 その時、なつ姉に、声を掛けて来た人がいた 「菜月さん、送るよ」 馴れ馴れしい態度で、なつ姉の肩をたたく男 菜月 「佐藤さん」 「大丈夫」 「彼氏、来てくれたから」 そう言って、俺の腕になつ姉が腕を絡めた 佐藤 「彼氏ォ…」 菜月 「じゃぁ、失礼しまぁす」 佐藤 「あっ…菜月さん…」 腕を組んだまま、 改札を抜ける、俺と、なつ姉 菜月 「しつこいんだォ」 「あいつ…」 悠希 「なつ姉に、気があるのかな?」 菜月 「知らない…興味ないもん…」 まだ、腕を組んでる、なつ姉 コートを着てるけど オレの腕に、柔らかい感触が……伝わって来る… …… 快速電車は、混んでいた なつ姉と、密着してしまう 菜月 「眠い…」 悠希 「ちょっとォ」 「もう少しだから、ガンバってょォ」 菜月 「うん…」 電車内は、暖房が快適で 確かに、気持ちはわかるけど 立ったまま、寝そうな、 なつ姉だった 悠希 「…」 胸のボタン、開けすぎじゃねーの… なつ姉の、胸の谷間が見えそうになる 丁度、真上から、見るような形になっちゃうから… 電車が大きく揺れ、なつ姉がよろけた 俺、なつ姉の背中を、支えたんだ なつ姉、スリムなのに、柔らかいなぁ …… 悠希 「うっォ…」 人の波に、押される、俺達 完全密着状態の、俺となつ姉… 悠希 「…ォ」 …ヤバイ…立っちゃったォ 胸の中に、なつ姉を、 抱くような形になって なつ姉の、身体の柔らかさを、全身で、感じてた… 悠希 「…」 なるべく、股間が触れないように、 してたんだけど カーブで、電車が揺れたとき 人波に押されて… 悠希 「…」 なつ姉…下を向いたまま… 寝ててくれ… 姉ちゃんに、勃起したなんて、バレたら… ボコられる… ……… けど……柔らかいなぁ… ……… 次へ |
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