《MUMEI》
銀髪野獣再び
「やっぱデカイよな!」

「そうだな。さ、見たから早く帰ろう」


朝飯が俺を待ってる!


携帯も時計も持って来なかったけど、もう食堂は空いてるはずだ


…なのに


「せっかくだから中入ろうぜ!俺も見た事無いし!」


聖がまた俺を引っ張った


…ちょっと待て


「お前、入った事無いのか?」


あんなに偉そうに案内しといて


「おぉ!俺は生徒会とは接点無いからな!」

「おい…」


マジか


「でも誠と一緒なら入れるし!」

「は? 何言って…」

「というわけでレッツゴー!」

「ちょ、待て!」


俺は行きたくない!


行きたく無いのに、聖は扉に手をかけた


その時


ガチャ


扉が、自動的に開いた


正しくは、自動ではなく、内側から誰かが開けたからで


「…」


そこにいたのは、ジャージ姿のエース


生徒会書記


…何だっけ?


「神澤! オハヨー!」


あ、神澤だ


「…」


神澤は、チラッと聖を見て


俺を、凝視した


「…何だよ」

「何しに、来た?」

「見学だよ! 誠もいるし、いいよな!? な!」


空気読めー聖! そんな雰囲気じゃねーだろ

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