《MUMEI》
銀髪野獣再び2
「こっち」

「わ!」


何で皆、引っ張るんだよ!


俺は、神澤によって強引に生徒会寮の中に入った


当然、聖も続こうとした


が…


「お前は、ダメ」


俺を掴んだまま、反対の手で神澤が聖を押し戻した


「ケチ!」


めげないな、聖


この銀髪野獣相手に、いい度胸だ


「お前、資格無い」

「ぐっ!」

「こっちはある」

「……チェッ」


諦めたのか? 聖


…俺もう帰りたいから、その方が助かるけど


神澤の手が、邪魔だ


「なぁ、手…」

「ん」


…いや、力込める意味わかんないから


「聖と帰るから、離して」


一応同い年らしいから、敬語は使わなかった


「だめ。おい、お前」

「俺?」

「一人で帰れ」

「えー誠は?」

「俺が送る」

「うーん…」


悩むな聖!


そして俺を無視して話を進めるな二人!


「わかった!帰る!またな、誠!」

「お、おい!?」


何でそうあっさり帰るんだ!?


そもそもお前が連れてきたんだろうが!


「行こう」

「いや、俺は…」

「行こう… … ジョーカー」


!!

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫