《MUMEI》
皆で朝食
ネオンがいつもの時間にクーの部屋を訪ねた時、その様子はいつもと違っていた。


「珍しい。クーちゃんがちゃんと起きてる」


いつも半分寝ているようにぼんやりしているクーが、今日はしっかり覚醒し、ネオンに自分から挨拶したのだった。


「アルゴンが朝からうるさかったから」


挨拶した直後、クーの眉間に皺がよった。


「それは大変だったわね」


よしよしと、ネオンはクーの頭を撫でた。


「どさくさに紛れて触んな!」

「アルゴン」


怒鳴ったアルゴンを、クーは睨んだ


珍しい、とネオンは目を丸くした。


しかし、すぐに納得した。


「大丈夫だからね」


クーがすぐに、隣の美少女


エアーを気遣ったのだ。


全く、アルゴンは


アルゴンの怒鳴り声で焦って目覚めたエアーは、アルゴンを怖がっているように見え


守ってあげたい


…守らなくちゃ、いけない


そんな気持ちを、クーはエアーに抱くようになっていた。


これは、ちょっと厄介ね


ネオンは、複雑な気持ちでクーとエアーを見ていた。


ま、また嫌われた!


アルゴンは朝からショックを受けていた。

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