《MUMEI》
パーティー
日曜の、午後

カラオケBOXで
中学時代の仲間達と
クリスマスパーティーをやったんだ

ないしょだけど

お酒アリだったんだ


女子…みんな、大人っぽかったなぁ…

化粧もしてて

…テカ…

胸、育ってんじゃねォ

うわぁ…スカート、短ォ

目の毒……

…保養かなぁ……


適当に、楽しくしてたんだけど…

特別、ロマンスは…無いよ……俺には…

の、はずだったんだけど…
なんか、人気あったみたい、俺

人は、ファッションで、価値が変わるんだなぁ…

なつ姉の、言う事も、満更嘘じゃないんだなぁ…


二次会を、パスした、俺……

旧友達との密約で…

帰る事になってたんだ…俺…

それぞれ、皆、狙ってる女子が居て…

怪しげな、作戦を立ててたみたいなんだ…

特に、

タケシの奴……

ゴムまで、用意してやがった…

気合いは充分なんだけど……

さて…どうかなぁ…?


俺、マキちゃんを
送る事になったんだ…

マキちゃん…酔いすぎ…

マキ 「ごめんね…」

悠希 「いいよ…俺も、帰るんだし、」

「けど、家、大丈夫?」

「かなり、酔ってるよ…」

マキ 「…怒られるかも…」
「お酒飲んだの、バレたら…」

悠希 「…」

午後4時過ぎ…

俺達は、ネットカフェで
お代わり自由の、ドリンクバーを、大量に飲んで

お酒を、薄める事にしたんだ…

初めて入った、カップル席……

店員さん…何も、聞かずに、カップル席にしたんだ……

まぁ、普通、友達の男女で、ネットカフェには、来ないよなぁ…


マキ 「ごめんねォ」
「付き合わせちゃってォ」

悠希 「いいよ」
「読みたい、漫画もあったしね」

マキ 「用事、あるから、二次会パスしたんでしょ?」

悠希 「ん……」
「ないしょだよ…」

………

マキ 「はぁ…男子って、バカばっかりね…」

「そんな、作戦、女子が乗るわけないじゃない…」

「親の居ない、家なんかに、上がらないよ…」

悠希 「うん…俺も、そう思う…」

マキ 「ヤリタイ、下心…丸出しじゃん…」

マキちゃんが、そんな台詞、口に、出すなんて…

意外…

真面目な子だったし

正直、意識した事なかったけど…

スゲー、スカート短いなぁ……

漫画を読むふりをして

マキちゃんの、脚を
チラ見してた…俺…

マキちゃん…

爆睡中ですか?…

店内、温かいし

酒、飲んだからかなぁ…

…意外と、綺麗な顔なんだなぁ……

おっぱい、柔らかそう……
…ヤバイ…欲情しちまうォ


夜7時過ぎに、マキちゃんを起こした

悠希 「そろそろ、起きてよ…」

マキちゃんの肩を、揺すったんだ

マキ 「……」

「!Σ( ̄□ ̄;…」

「ごめんォ、寝てたォ?」

「わたしぃォォ」

悠希 「…そろそろ、行こうよ」

マキ 「う、うんォ」

「ねぇ…まだ、お酒の匂いする?」

悠希 「…ん?…」

マキちゃんに、顔を近づけた

悠希 「…うん…匂うなぁ……」

マキちゃんの、唇が、凄く、近かった…

悠希 「……」

マキ 「…ぁ…」

思わず、マキちゃんの、肩を、掴んでしまった…

…キス…しちゃぉかな…

なんて……

…昔…バレンタインに、チョコ、もらったし…

もしかしたら…

……

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