《MUMEI》

(…資料管理室という部署………


…そこには会社の不正な取引記録なども一手に集まってくる…。


…彼女なら、それらの膨大な資料から告発の材料に繋がる情報を見つけ出したとしても、何ら不思議ではない…!)



A常務「間違いない…。」



アンパンマンの心の声が、無意識に口を突いて出ていた…。



(彼女は社長に捨てられた怨みを今でも抱いている。


…同様に、彼女を閑職に追いやった僕らも怨んでいるはずだ…。


だとしたら…


内部告発の目的は、情報を売ることでも、会社を揺することでもない…。



―――…会社への復讐だ!!)



A常務「内部告発者は、あさりバタ子だ!」



アンパンマンは、モニターに映る名前を睨みつけながら叫んでいた。

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