《MUMEI》

菜月 「違うんじゃないかなぁ…」

「異性として…ちょっと、刺激を受けたから…」

悠希 「どう、思っても、いいよ…」

「俺は、言い訳しない…」

「だから…なつ姉の、結婚式とか、あっても、出れないかも……しれない…」

菜月 「深刻に、ならないでよ…」

「一時の、気の迷いよ…」

悠希 「じゃぁ、それで良いよ…」

「襲って、ごめん…」

「もう、大丈夫だから…」

「……」

菜月 「ハル……」

「彼女、作りなよ…」

「そうすれば…」

悠希 「言いたい事は、わかるけど…」

「ムリだよ…」

菜月 「決め付けないで…」

悠希 「もう、止めよう…」
「決め付けてるのは、なつ姉だし…」

「…話したからって、何かが変わるもんじゃ、ないよ……」

菜月 「……」

悠希 「……」

車のエンジン音だけが、聞こえてた…

………

菜月 「……悠希」

悠希 「…少し、寝なよ…」 「運転、キツイでしょ…」

菜月 「うん…けど…」
「寝れないよ…」

「そんな事…聞いたら…」

「ハル……」

「泣かないでよ…」

悠希 「…見るなよ…」
「前、向いてろよ…」

菜月 「……」

悠希 「…」
「なぁ…なつ姉…」

菜月 「なぁに…」

悠希 「思いっきり、フッテくれないかなぁ…」

「…さっぱり、するからさ……」

「ボロクソに、フッテよ…俺の事…」

菜月 「…嫌な、役ね…」

悠希 「俺も、嫌な役、やったろ…」

菜月 「うん…そうだね…」
「嘘、いっぱい、つかせちゃったね…」

悠希 「ひでーよなぁ…」

「……」

「今から、キス、迫るから、…フッテくれよな…」

「ひっぱたいても、いいし、ボロクソに言ってくれよ…」

………

悠希 「…諦め、つくようにさ…」

………

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