《MUMEI》

だいたい、何の、儀式だよ……

年越し蕎麦

ホントに、年を越しながら食べるの、わが家ぐらいじゃねーの?…。…

夜中に食うか?

普通……。…

………

ベットに潜り込んだ、俺

…なつ姉…

何で、キスして来たんだろう…

あんな所で…

………

不謹慎だと、思ったけど…
なつ姉を、思いながら

自分の手で……

布団の中で……

ティッシュを持ちながら………

…なつ姉……

………

スッキリしたせいか、
……うとうと、してたら

なつ姉が部屋に来たんだ

菜月 「悠希…お蕎麦、出来たよ…」

悠希 「ん……」
「うん……今、行くよ…」

菜月 「……」

悠希 「何?」

菜月 「…ううん…」

悠希 「……」

なつ姉が、ごみ箱を、チラッと、見た…

悠希 「ォォ」

菜月 「…何でもない…」

悠希 「…」

バレたか?……

まさかぁ…なぁ……

………

わが家の、儀式的な、
恒例の、年越し蕎麦を、食べながら

除夜の金を聞いた……

………

俺……煩悩だらけかも…


なつ姉の、胸元に、目がいっちゃうォ

…触ったんだよなぁ…

なつ姉の……

胸……

指も……中に……

…俺から、煩悩を、無くす事は、

出来ない…そう…実感した、新年だった……

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