《MUMEI》

家に帰ったら、お姉ちゃんがリビングでテレビ見てた。
お母さんはお風呂、お父さんはまだ帰ってない…
チャーンス!

「お姉ちゃん(^-^)」
「ん?」
「あのさ…バイクの修理費っていくらくらいかかるん?」
「…(--;)あんた、私の愛車に何したん。」
「Σ( ̄◇ ̄*)してないしてないっ。」

お姉ちゃんに今日あったこと話すと、

「何それ(・・;) その人、バイク乗って帰ったんやろ?ほんなら大した修理やないで。塗装剥げたくらいちゃうん?」
「でも…新車やったらしくてさ。」
「…まあ、話聞く限りでは、そんなに悪い人やなさそうやけど…」

結局、彼から連絡あったら、お姉ちゃんが一緒に行ってくれることになって。
二日後、電話があった。
お姉ちゃんには、一緒に行くこと内緒にって言われたから、待ち合わせ決めて電話を切った。
土曜日の午後、会うことになって、金曜日はおかげで寝られへんし
(--;)
…寝られへんかったんは…お金のこともあるけど、なんとなくもう一回会って話したくて。
恐そうやけど誠実で、話してても楽しかった。
違うカタチで出逢ってたら…好きになってたかも
(//▽//)

次の日、待ち合わせ場所に行ったら、彼は…どこ?
キョロキョロしてたら、向こうから近づく男の人が。

「よっ♪」

Σ( ̄◇ ̄*)
エェッ
この前と雰囲気違うからわからんかったよ…orz

「ど、ども。」
「ど〜も〜(^ー^)」

…今度はあっちが面食らった顔。

「あの、」
「姉の桃乃でーす(^.^)」
「…どうも。寺澤です。」
とりあえず、近くのサ店に入った。
注文したあと、なんかミョ〜な空気漂ってるし
(--;)
お姉ちゃんがウマいこと、切り出してくれた
(((^_^;)

「で、私の大事な妹から、どんだけぼったくるつもりなん?」
「お姉ちゃん!いきなり何ゆうてんの(*_*)」

向かい側でその様子を見てた彼が、突如大笑いしはじめた。
私とお姉ちゃん、きょと〜ん
(@_@)

「…(≧▽≦)ハァ、おもろかった。」
「何がやのん?」
「俺、初めっから修理費貰う気なんてないっすよ。そりゃ、新車やったから、傷ついたんはショックやったけど…」
「じゃあ、なんで電話のときに言えへんかったん?紫乃、めっちゃ不安になってたのに…」

彼は真面目な顔つきになった。

「…そりゃそうですよね。見ず知らずの男に、いくらかわからん修理費請求されたら、不安になって当たり前や。…すんません。」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫