《MUMEI》

「あ〜あ、今日でもう終わりかぁ(´д`)」
「なんか、あっちゅう間やったなあ。」
「楽しいときほど、あっちゅう間に終わるよな。」

歩道がちょっと狭くて、啓子とかほりん、深雪ちゃんと私に分かれて、前後して歩いた。

「なあ、深雪ちゃん。」
「何、紫乃ちゃん。」
「…ジュリアーノと、どうなってんのん?」
「(//△//)ど、どうって…」
「この前、写真撮ったとき、何かえぇ雰囲気やったし、進展あったんかな〜って思ってんけど♪」
「え?何?深雪ちゃん、ジュリアーノと付き合ってんの?」

深雪ちゃん、語らずともよし
( ̄ー ̄)♪
あっ…
雨、降ってきたやん。

「とうとう、降ってきたなぁ。」
「とりあえず、軒下入ろっか。」

おみやげもの置いてる、サ店に入ってひと休み。

「で、いつからよ?」
「えっと…文化祭のとき、いろいろ話してて、何かお互い似てるなぁ、って思って。」
「ふうん…でもジュリアーノ、好きな子おってもメーワクかけるから、付き合えへん主義やなかったん?」
「うん。…最初は、友達でえぇから仲良くなりたいなって思ってたんやけど、ジュリアーノが『このままやと俺は一生誰とも付き合われへん』ってゆうて。」
「オトコやなぁ(´▽`)」
「でもあんまり大っぴらにすると、やっぱいろいろありそうやから、とりあえず内緒にしとこうよ。」
「そやな。」
「みんな、ありがとう(^-^)」
「あ〜あ、これで彼氏おれへんの、私だけか
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ」
「啓子は好きな人とか、おれへんの?」
「うん。今んとこ私、そういうことに興味なしやねん。」
「何か、啓子がおっとこ前に見える。」
「私はれっきとした乙女やけどσ( ̄∇ ̄ )」

この3日間一緒に過ごしてみて、私にとって彼女らはきっと一生ものの友達になる気がする。
これからも、ずっと…


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


今朝はちょっと曇ってるけど、雨はもう大丈夫。
とうとう、北の国ともお別れです
(;_;)/~~~

「お金貯めて、また来たいなぁ(*^^*)」
「今度はスノボしたいわ♪」
「せやな(^-^)」

想い出ぎょうさん、ちょっと寂しめなキモチで、飛行機は大地を後にした。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


修学旅行が終わって初めての日曜日、私は修ちゃんとデートの約束をしてた。
今日はやけに家から近いとこで待ち合わせやなぁ…
(・・;)

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