《MUMEI》
哀しみの演歌・復讐の讃美歌
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―――…その頃。



北海道は苫小牧にある、とある寂れた民家で――…



葬儀用の祭壇の上に、小さな骨壺が安置され…



その周りは、葬儀にしてはやや控え目な生花によって彩られていた。



そして祭壇の前には、二人の男が静かに語らいながら、安酒をついだ盃を酌み交していた。



祭壇の中央には、ドンブリ頭をした男性が物言わね白黒の遺影となって、男達に笑いかけていた…。



二人の男の頭の形は、遺影となって微笑む人物……天丼マンと同じ、ドンブリ頭だった。

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