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《MUMEI》 ・菜月 ｢…エッチ…したいから？…｣ ｢…好きだって、言ってるなら…｣ 悠希 ｢…したくないって言ったら、嘘だけど…｣ ｢そんなのが、目的じゃないよ…｣ ｢俺…なつ姉が…嫌な思いするとこ、見たくない…｣ 菜月 ｢人に、話せないよ……彼女…居るとかって…｣ ｢私、みたいに、嘘、たくさんつく事になっちゃうから…｣ 悠希 ｢…必要なら、嘘もつくよ…｣ ｢自分のためじゃなく…｣ ｢誰かを、傷つけない、ためなら…｣ 菜月 ｢…辛い、関係かも、しれないよ…｣ ｢…身体だけでも…辛い関係なのに…｣ ｢真面目に、付き合ったら…もっと……｣ ｢ゴールの、ない、付き合いだよ…｣ 悠希 ｢…うん…｣ 菜月 ｢悠希…｣ ｢私に、結婚、諦めろって、言ってるんだよ…｣ 悠希 ｢……｣ 菜月 ｢…悠希は、まだ、幼いから…｣ ｢そこまで、考えられないかもしれないけど…｣ 悠希 ｢…｣ …俺……考え…甘いんだ……… なつ姉に、言われて… 初めて、考えた… …なつ姉の、人生を… 狂わせる事を… 言ってるんだ…… …俺… …何が…なつ姉の幸せだ……俺の、欲じゃんか… 俺が…やってる事は… ……… …黙ってしまった、俺… 菜月 ｢…簡単に…返事、出来ないでしょ…｣ なつ姉が、凄く、悲しそうな顔をしたんだ… 悠希 ｢……｣ 菜月 ｢付き合って見て…やっぱ合わないから、別れましょうなんて…｣ ｢出来ない関係じゃない…｣ 悠希 ｢…そうだね…｣ 菜月 ｢…悠希…童貞でしょ？｣ 悠希 ｢えっ…うん…｣ 菜月 ｢私…いっぱい経験あるんだよ…｣ ｢そんな、女、嫌じゃないの？…｣ 悠希 ｢…考えると…｣ ｢嫉妬…みたいに…なっちゃう……｣ ｢けど…なつ姉、危なっかしくて｣ ｢話しも、たくさん、聞いちゃったし…｣ ｢…この前も…車の、窓、開けちゃうし…｣ ｢心配で…仕方ないんだ…｣ 菜月 ｢…うん…｣ ｢ごめん…｣ ｢悠希…、私を、追い掛けられないようにって｣ ｢車の鍵、…抜いて、投げたんだってね…｣ 悠希 ｢……｣ 菜月 ｢…ありがとう…｣ 悠希 ｢俺、嫌なんだ！｣ ｢なつ姉が…乱暴されたり…｣ ｢好きでも、ない人と…｣ ｢したりっての…｣ ｢見たくないし…聞くのも、嫌なんだ…｣ ｢俺が、守る…｣ ｢そう、思ったんだ…｣ 菜月 ｢…｣ ｢悠希が、それなりに、色んな経験した中で、出した答えなら…｣ ｢……私…不安だよ…｣ ｢私、悠希の事、好きだよ…｣ ｢けど……｣ 悠希 ｢…うん…｣ ｢今の、俺じゃぁ……｣ ｢ダメなんだね…｣ 菜月 ｢……返事…出来ないよ…｣ ……… … 前へ |次へ |
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