《MUMEI》
両親
親父が寝てるってのは、
嘘だった…

御山から電話が来て

父と、待ち合わせしたのを、話してしまったと

聞いたから、逃げてただけだった…

……

父 「何が、気に入らないと言うんだ…」

「悪い奴じゃぁない!」

ばつ悪そうな親父…

たいてい機嫌悪そうに、
悪態つくんだ…

そういうときって…

お袋は、おろおろしてるだけだし…

菜月 「自分の、伴侶は、自分で、決めます…」

父 「しかし…」

菜月 「以前、お父さんに、進められて、交際しましたよ…」

「何度か、身体も、求められました…」

父 「ォォ」

菜月 「もう、終わった人です…」

「なのに、家の中にまで、上げるなんて…」

「私に、この家を出てけと、言う事ですか?」

母 「菜月、お父さんはね……」

菜月 「父にも、母にも、感謝はしてます…」

「…悠希…」

「上に言っててくれる?」

悠希 「あっ…うん…」
「気がきかなかったね…」

………

部屋に入った俺…

………

なつ姉が、あんなに、親父に言うなんて……

初めて見た…

………何でだろう…


俺に、気を使ってとかじゃ、ないよなぁ…

…変な、違和感を、感じたんだ……

………

まぁ…いいや…

…なつ姉……

彼女なんだ……俺の…

………

心の中が暖かくなるなぁ…
……なつ姉…



俺が、そんな事を、思っていると

母の、泣き声が聞こえた…
慌てて、下に行った俺…

悠希 「何事だよ…」

父 「うるさい!」
「お前には、関係ない!」

母が頬を、押さえてた…

悠希 「…また、殴ったな…お袋を…」

父 「うるさい!」

寝室に、行こうとする、親父

悠希 「待てよ…親父…」

菜月 「悠希ォ」

母 「私なら、大丈夫だから、悠希ォ」

父 「…」

なつ姉も、お袋も、俺を止めたんだ…

昔、高校進学のとき、
親父と喧嘩して、

俺…入院したんだ…

殴り負けたけど…

進路は、変えなかったんだ、俺…

親父も、指の骨、折ってたし…

リビングの家具は、ほとんど、新品になるぐらいの、喧嘩だったから…

悠希 「女に、暴力ふるうなんざぁ、最低だよ!!」

親父に聞こえるように、怒鳴った、俺……

………

母 「菜月…悲しい事、言わないで…」

菜月 「お母さん…」

………

何があったんだろう?…

………

菜月 「今日は、寝るね…」
「…おやすみ…」

なつ姉が、2階に、上がって行った…

………

悠希 「何があったんだよ……」

母 「何でもないわ…」
「悠希は、心配しないでいいのよ…」

………

何なんだよ…


いろんな事が、起きた

元旦だった……

……

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