《MUMEI》 ほんの一握り… 「ファァァック!! バカ関谷!! 未來は中に入れんなよ!!」 ベンチで荒れるクロ。 「つか…クロさん?」 「ん゙?」 千秋の呼び掛けに不機嫌そうに答えるクロ。 「あの… 何であの人はサイドやってんすかね? ポストなら今みたいにどんどんスカイ打てるのに…」 「…ガタイがないからだろ。 未來みたいなガタイじゃ密集地帯じゃ思うように飛べない。 今みたいに不意をついた場合ば別としてね。」 「なるほど…」 「だから未來のマークは必須!! サイドマンツーでいいくらいなのに… 関谷のバカ…」 「…」 … 「くくく…」 半笑いを浮かべながらディフェンスに戻る未來。 「ぐっ…」 それは明らかに関谷に向けられた物だった。 「…殺す。」 「お前がバカだからだろ。」 「早くしろ!!」 「ぐっ… ちくしょ〜!!」 前へ |次へ |
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