《MUMEI》

待ち合わせよりちょっと早くて、私は公園で自転車停めて待ってた。
ポケットからケータイ出して、メール打とうとしたとき。
公園の前を通り過ぎようとする自転車が。

佐藤くんやん!

私の視線に気づいた?
こっち向くし
(>_<)

「安田。」
「佐藤くん。」
「何してんの?」

…あんまり聞かれたくないねんけど
(--;)

「ちょっと…人待ち(^-^ゞ 佐藤くん、ここよう通るん?」
「ううん、今日はたまたま。じゃな。」
「バイバイ(^o^)/~~」

ほっ…
修ちゃんとバッティングなんて、カンベンしてややで
(^^;

…て
(゜゜;)\(--;)
何でこんなに佐藤くんのこと、意識してるん?
別に、友達やん。


あ゛〜、もう
(>_<)
考えんとこ。


クラクションが聞こえた。
修ちゃんが来た♪

「ゴメン×大分待ったか?」
「ううん(^-^) ところで、どこ行く?」
「今日は買いもんに付き合って欲しいねんけど。」
「うん、ええよ。何買いに行くん?」
「まあ、それは着いてからってことで。」

行き先は…梅田?
パーキングに車を入れる。
修ちゃんと並んで歩きだす。
指先が触れ合って…修ちゃんが手をつないできた。
修ちゃんの手、あったかいな
(*^^*)
風が冷たい
(>_<)
けど、修ちゃんと繋がってるとこから、あったかくなっていく。


連れてこられたとこは、百貨店のアクセサリー売り場。
誰かにプレゼント?

「どれ?」
「えっ?…う〜ん、と…誰にあげるん?」
「…(*−−*)お前なぁ。紫乃以外にこんなんあげたいヤツは、おらんつもりやけど。」
「私に!?…でもなんで(・・;) 今日、記念日とかやったっけ?私、忘れてる?」
「いや。それより早よ選べ(; ^^)ノ」

早よ選べって
(^-^;
今までそんなことしてくれたことないから、面食らうやん。
でも…嬉しいな♪

あ。
カワイイ
O(≧▽≦)O

「修ちゃん、これ!これにする♪」
「ん。」

店員さんが包装してはる間、他のアクセサリーをチラ見してた。
どれもちっちゃくて繊細で、上品な感じ。
普段雑貨屋さんで見慣れてるんとは、やっぱ違うな。
大人っぽくて…私にはちょっと早い、かな
(^-^;

「紫乃はホンマ、くまさん好きやな(^-^)」
「…あかん?」
「いや。可愛いいで。」

(//▽//)
たま〜に、サラッと恥ずかしなること、言うんよね、修ちゃん。

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