《MUMEI》
東京
東横線、中目黒駅

びっくりしたォ

デッカイ、道路を横断するように
駅がある

道路の上がホームなんだ…
改札を出ると、なつ姉が待ってた

菜月 「悠希」

手を上げて俺を呼ぶ、なつ姉

悠希 「都会だね…」

菜月 「恥ずかしい事、言わないでよォ」
「…行こう」

なつ姉が、腕を組んで来た

可愛い…

周りの男達が俺らを見る

ちょっと、自慢げな、俺

なかなか、居ないよ

なつ姉みたいな、美人は

………

少し、坂を上った所に、
マンションがあった

601号室、角部屋だ…

悠希 「綺麗だなぁ…」

菜月 「私?…マンション? 」

意地悪な質問をする、なつ姉だった

菜月 「こっちが、悠希の部屋よ」
「荷物、適当に片しちゃったから、気に入らなきゃ、直してね」

悠希 「ありがとう」

菜月 「…浮気…してないよね?」

俺に、抱き着きながら、聞く、なつ姉

悠希 「当たり前だろォ」

菜月 「卒業式とか、危ないんだ…」
「マナミちゃんとかさ…」

悠希 「ギクッ…」

菜月 「……何?…」

悠希 「何がぁ?ォ」

ドン…

突き放された…

菜月 「…話して…」

悠希 「…」

菜月 「悠希、顔に出るから、わかるよ…直ぐ…」

悠希 「うん…」
「話すよ…」

ダイニングテーブルに、
向かい合って、座った…、
………

……

正直に、全部、話したんだ…

菜月 「…」

悠希 「…これで、全部、だよ…」

ずっと、黙って、話しを聞いてた、なつ姉…

菜月 「…。」

悠希 「俺、なつ姉に、嘘、付かないからな!」

菜月 「…見たんだ…処女の…」

悠希 「…」

菜月 「お茶、したんだ…」
「二人っきりで…」

悠希 「…」

菜月 「…大好きとか、言われたんだ…」

悠希 「…」

菜月 「何、あの女、ムカつく。…」

「悠希も、悠希よ!」

「家にまで、上がるなんて!」

悠希 「…ごめん…」

菜月 「もう、エッチなんか、させて、あげない!」

悠希 「…不愉快だよね…」
「逆だったら…俺も、嫌だもん…」

菜月 「…」

悠希 「ごめん……」

菜月 「……」

………

沈黙がつづいた…

菜月 「触ってないよね…」

悠希 「ない!」
「指一本も!…」


菜月 「…はい、鍵」

「これ、エントランスので、駐車場のは、これ…無線なんだって…」

「中に、電池入ってるって…」

悠希 「…うん」

菜月 「エッチしてたら、叩き出してやるつもりだった…」

悠希 「しないよ…」
「俺は、なつ姉としか、しない…」

菜月 「…うん」

……

まだ、炊飯器も無いから

外食する事にしたんだ

悠希 「行こうよ」

菜月 「…なんか、忘れてない?」

悠希 「ん?…鍵、持ったし…」

菜月 「…キス…」

悠希 「ォ…」

なつ姉と、玄関で、キスをした

唇を、確かめ合

舌を、何度も求め合った

スカートの上から

なつ姉の、お尻を触った

お尻の割れ目に、指が、這うように…

なつ姉…身を、俺に、任せてた

なつ姉の頬に、キスをして
胸に、顔を埋めた…

中腰で

なつ姉…

俺の、頭を、抱きしめてくれたんだ…

菜月 「悠希…」

悠希 「なつ姉が、欲しい……」

菜月 「…夜ね…」

悠希 「うん……」

………

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