《MUMEI》

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冷たいほほ笑みを浮かべたまま、義仲はそれで?と尋ねた。


「お前、名前、何て言うの?」


将門は再び表情を引き締めて、毅然とした態度で答えた。


「汐見 将門…常世高校 2年です」


義仲はまた、ふぅん…と面白くなさそうな顔をして唸り、それからわたしの方を見た。


「名前は教えてやったの?」


突然、そう言われて、わたしは戸惑いながらも、うん…と頷く。

すると義仲は、


「行こう…」


と、呟くと、わたしの手を取り、将門と千影の横を通り抜けて、歩き出した。


ぐいぐいと、義仲に手を引っ張られながら、

ふたりを振り向くと、


千影は困り切った顔をしていて、


将門は呆然とわたしたちを見つめていた。





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