《MUMEI》

「なっ…」










峰田からボールが返ると、


椎名はすぐに仕掛ける。


そう…


ロングシュートを打ちに…









「バっ…カ…」











「バシッ!!」











無情にも渾身のシュートは止められる。











「戻れッ!!」











時に感情論は残酷。


一瞬の判断の誤り。


冷静に状況を分析していたはずの椎名も、


感情論に流された。


勝とうという気持ちが強いが為におこる空回り。


シュートに行こうとするその姿勢は、


これまでの椎名は弱く、


センターとしては良い傾向であったが、


この場面でクロスも何も使わずに未完成のロングを打つのはやはり誤った判断意外の何物でもなかった。





















当然、


このチャンスを海南が見逃すはずもなく、


再び千葉のシュートが、


「ナイッシュー!!」


炸裂する。


4対2。


赤高、


とうとう海南の連取を許す。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫