《MUMEI》

今日はふわふわ卵のオムライスだ。
二郎のご飯はかなり美味しくなっている。


「うまー……天才だよな。」

お世辞じゃない、真実の言葉が出て来る。


「二郎のご飯美味しいのは当然だし。」

突っ掛かってきた。


「なんでそういう言い方するんだよ、律斗は可愛いんだから可愛く言えばいいのに。」

刺々しい態度で損をするんじゃなかろうか。


「気持ち悪い。律斗、近寄っちゃ駄目だよ。」

二郎……最近、俺に冷たくなってきてないか?


「酷い、素直に言ったのに。律斗くらいの時期って成長早いしその時の姿を記憶するにはやっぱり言葉で伝えることが一番だと思うんだ。」

今日、初めて会った律斗は可愛い。
そう記録した。

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