《MUMEI》

カツ丼マンは、弟に促されるままに、資料の『保険金受取人』の欄を凝視する…。



するとそこには確かに、見たことも聞いたこともない“甥”の名前が記されていた。



カツ丼「かびるんるん1号!?


…誰だ、コイツ?」



釜飯丼「天丼マン兄さんの“戸籍上”の息子だべさ。」



釜飯丼マンは、わざと強調して答えた。



“生物学上”の息子ではないことを、暗に悟らせるために…。



カツ丼「な…なんだと……!?」



資料を握るカツ丼マンの手が怒りに震え、その顔色はみるみるうちに紅潮してゆく…。

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