《MUMEI》

悠希 「バレて…たんだォ……」

菜月 「もうひとつ、しってるわよ」

悠希 「な、何をォ?」

菜月 「写メ…」

悠希 「ォォ」

菜月 「私が、ソファーで、うたた寝してる、パンツ、見えてるヤツ…」

悠希 「なォ、何でォ」
「パスワード、掛けてたのにォ」

菜月 「パスワード?」
「私の誕生日じゃないォ」

悠希 「ォ…」

菜月 「…パソコンも…見ちゃった…」

悠希 「な、なつ姉ォ!」
「やって良いことと悪いこと…」

菜月 「私と、エッチしたい…色んな、やらしい事、書いてあった…」

悠希 「…」

菜月 「私を、好きだって…書いてあった…」

悠希 「…」

菜月 「それ、見ながらね…悠希のベットで、一人でしてたの…」

悠希 「えっ?…」

菜月 「悠希が急に、帰って来たから…」
「パソコン、電源で切って…寝たふり、してたんだ……」

悠希 「俺の、ベットに…居たとき?」

菜月 「うん…」

「まだ、処女だったよ…あの頃は…」

「悠希に、あげればよかった…」

「ずっと、悠希を好きだったの…」

「けど、いけない…間違った、感情だって…」

「…誰かを、好きになれば、忘れられる…」

「だから…たいして、好きじゃ無かったけど…」

「エッチしたのよ…」

「痛いだけの、初体験だったなぁ…」

「マナミちゃんぐらい、勇気があったら…」

悠希 「…人の部屋、勝手に漁って…」

菜月 「怒った?ォ」

悠希 「…まぁ、いいけど……」

「どうせ、エロガキだからね…」

菜月 「まだ、根にもってるのォ」
「悠希が私の、お風呂、覗くから…」

悠希 「知らなかったんだよォ」
「俺、雨でびしょ濡れで、」
「わざとじゃないよォ」

菜月 「 クス 」
「私、わざと…」

悠希 「何が?」

菜月 「鈍いなぁ…悠希…」

「ビックリしたふりしてたけど…」

「身体、隠さなかったでしょ…」

悠希 「…」

菜月 「悠希、何度も、胸と、アソコ…チラ見してるんだもん…」

「わざと、怒って、悠希をシバいたの…」

「裸で…」

悠希 「…そっか…」

菜月 「しばらく、おかずにしてた?」

悠希 「……したした…」
「毎日、なつ姉を思い出して、してたよ」

菜月 「…」

悠希 「…あの時は、処女じゃ、無かったんだよね…」

菜月 「…知ってたんだ…」

悠希 「なつ姉の、日記、読んじゃったから…」

菜月 「何、してんのよ。」
「プライバシーの、侵害だよ。」

悠希 「どっちが?…」

菜月 「…そうだけど…」

………

菜月 「あの頃から、エッチしちゃえばよかったなぁ……」

「こんな、関係に、なるって、わかってたら…」

悠希 「…」

菜月 「遠回り、…しちゃったなぁ……」

………

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