《MUMEI》 . わたしは質問に答えず、あからさまにため息をつき、肩に置かれた手を振り払うと、再び歩きはじめた。 しかし、彼らはわたしの素っ気ない態度を気にする様子も見せずに、わたしの横に並ぶ。 「ヒマだったら、一緒にカラオケ行かない?俺らおごるし」 「かわいいよね〜??モテるでしょ??」 「アイドルの誰かに似てるよね??」 「よく、スカウトされるんじゃない?」 …………うるせーなぁ。 つーか、どのツラ下げて、このわたしに声かけてんだよ。 しつこく話しかけてくるのを、完全に無視した。 すると、 ひとりの男に、いきなりグイッと腕を引っ張られた。ものすごい力だった。 わたしはビックリして、思わず立ち止まってしまう。 男たちは、ニヤニヤしながらわたしの顔を覗き込んできた。 . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |