《MUMEI》

募りゆく憎しみと絶望感…



兄弟を取り巻く現実は、残酷なまでに無情だった…。



カツ丼「そのうえ警察も、天丼マン兄さんが、不正なアズキの転売に手を染めていたと決めつけている…。


…ロクに調べもせずにだよ…。」



釜飯丼「おそらぐ警察内部にも、バイキン組の息のかかった人間がいるんだっぺ。


…警察なんざぁ、力ある者に尻尾を振るだけの犬だべさ。」



国民の公僕に一るの望みを託す方法は、選択肢にのぼることも無かった。



カツ丼「だとしたら……奴らには法の裁きすら届かない…。


…ミー達は……泣き寝入りするしかないのか…?」



カツ丼マンは膝下で拳を握りしめ、涙をひとつ溢した…。

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