《MUMEI》
エース改め神澤の部屋2
「確かに…今と、昔違うけど」

「だろ?」


俺が、夜の街に出ていた当初


俺は、ロン毛のチャラ男だった


ちなみに、ロン毛はウィッグ


耳に穴は空いてないから、ピアスじゃなくて、ピアス風のイヤリングをしていた

更に、ジョーカーになってからは


常に帽子を深くかぶって目元を隠し


逆に、口元は真っ赤な口紅を塗った


そして、仕上げに右肩にピエロのタトゥーシールを貼って


男にも女にも見える存在


そう、ダイヤの幹部に思わせていた


「だからさ、俺は、今はただの高橋誠だ。

こんな真面目な平凡ヤローに、アイツが構うわけないだろ?」


誠治さんや楓校長が言う絶倫は、キングの事だから、一応近付いては見るけど


相手にされるわけないんだよな


ついでに、更生対象はキングとクイーンだけで、神澤は入ってないんだよな


コイツ、中三から、セフレと縁切ったらしいし


そんな事を考えている俺は、神澤が、俺に近付いている事に気付かなかった


気付いた時には


「うわっ!」


俺は神澤に突き飛ばされていた

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