《MUMEI》
エース改め神澤の部屋3
…ふかふか


昨日、無理矢理赤いリムジンに乗せられた時と同じくらい


いや、それ以上に柔らかかった


…じゃなくて!


「いきなり何だよ!」


何で俺、ベッドに押し倒されてんだよ!


「だって、ジョーカーが…」

「高橋誠」

「誠が、俺以外の事考えてるから…」

「は?」


まぁ、確かに考えてたけど


そんなに、しょげる事かよ


「だから…」

「…あー、悪かったよ!」


だから泣きそうな顔すんなよ!


捨てられた犬みたいな目、すんな!


「だから、どいてくれ!」

「嫌だ」

「な、」

「俺、…誠、好き」

「…」


「好き」





「え、と、…どういう、意味で?」


落ち着けー、俺


俺は、今は男


神澤も、男


いくら、生まれて初めて告られても


…この状況は、喜べねーぞ


そんな俺に、神澤はニヤリと笑った


つーか、いきなりフェロモン全開なんですけど!?


何でここにいるヤツラは無駄に色気あるんだよ!


「誠をここに閉じ込めて、ずっと俺だけのものにしたいって、それくらい好きって意味だよ」

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