《MUMEI》
夏休み
なつ姉との
甘い生活は、順調だった

俺、家庭教師のバイト始めたんだ

菜月 「…凄いわねぇ…」

悠希 「半分は、貯金しようね」

菜月 「……」

悠希 「どうしたの?…」


菜月 「…私、税込みで24万でしょ…」

「悠希、16万ってォ」

「週二日でしょ?ォ」

「仕送り…いらないんじゃない?」

悠希 「内緒だよ…両親には…」

「夏休みだから、もっと、バイト増やせるかもね…」

「お金、ためなきゃ…」

菜月 「…何か、欲しい物、あるの?」

悠希 「…今は、言わない……」

菜月 「何でよ…」

悠希 「どうしても…」

菜月 「…」

悠希 「とりあえず、今月は、貯金しなくてもいいから、なつ姉の服、買おうよ」

菜月 「私の?」

悠希 「買ってないじゃん、なつ姉…」

「ボーナスも、スーツ、買っただけでしょ」

菜月 「…うん…」

悠希 「なつ姉、オシャレ、好きなのに…買わないからさ…」

菜月 「じゃぁ、私のボーナスの残りで、悠希の服、買ってあげる」

悠希 「俺は、いいよォ」

菜月 「…センス、悪いよ…悠希…」

「私に、全部、任せてね」

悠希 「ォ」

………

土曜日に
渋谷や、原宿に出て

なつ姉と、買い物したんだ
デート

めっちゃ楽しい(-^▽^-)

人目を気にせず、手を繋げるし
腕も組める

………

マリナ 「菜月?」

菜月 「マリナさんォ」

前田 「よう、悠希、」
「相変わらず、仲良いなぁ、手なんか、繋いで」

悠希 「前田さんォ」
「なんで?東京に?」

マリナ 「前田が、出張だから、来ちゃったの」

菜月 「販売促進の、会議ですか?」

前田 「ぁぁォ今年の、夏は、苦しい、戦いだからなぁォ」

菜月 「そうみたいですねォ」

…大人の会話だぁ…

俺、付いて行けないォ…

……

話の、流れで、

家に来る事になったんだォ
悠希 「…」

大丈夫かなぁォ

………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫