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《MUMEI》 ・マリナ ｢…菜月…｣ ｢わかってるの？｣ 菜月 ｢…はい…｣ マリナ ｢……｣ ｢…一時の…｣ 悠希 ｢マリナさん！｣ マリナ ｢…｣ 悠希 ｢言いたい事は、わかります｣ ｢マリナさんが、正しいのも、わかってます…｣ ｢…お願いです…｣ ｢時が、来るまで、誰にも言わないでほしいんです｣ マリナ ｢……｣ 悠希 ｢お願いします…｣ マリナ ｢……｣ ｢時って、何？…｣ 悠希 ｢俺に、｣ ｢生きてく、力が、付つまで、です｣ マリナ ｢！…｣ 悠希 ｢大学出て、仕事決まって、生活能力が整うまで……｣ マリナ ｢悠希くん｣ ｢貴方わかってるの？！｣ 菜月 ｢嘘ついて、すみませんでした｣ ｢…口出しは…しないでください…｣ マリナ ｢菜月！｣ 菜月 ｢私は、｣ ｢結婚も、子供も、諦めたんです…｣ マリナ ｢！…｣ 菜月 ｢私は……捨てれるモノは、全て、捨てるつもりです…｣ マリナ ｢……｣ 前田 ｢……まさか…｣ ｢…お前達…｣ ……… 部屋の中が静かになった… みんな、何を話していいか、わからないんだ… 前田さんが、 もう、冷えてしまってる パスタを食べだした 前田 ｢マリナも食え…｣ ｢残したら、悠希に悪いだろ…｣ マリナ ｢…｣ マリナさんは、ただ 黙って、座ってるだけだった… 前田 ｢ごちそうさま｣ ｢美味かったよ｣ ｢悠希、ビール、あるか？｣ 悠希 ｢はい？…｣ ｢あります、けど…｣ なつ姉が、立ち上がって 冷蔵庫からビールを出して来たんだ ……… 前田 ｢菜月、サンキュー｣ ｢マリナ、飲みか？｣ マリナ ｢…｣ 何か、言おうとした マリナさん… …言葉にならないみたいだった… 前田さんが、ビールを一口飲んでから、言った 前田 ｢俺達が、口を、挟む事じゃないよ…｣ マリナ ｢…そうだけど…｣ 前田 ｢悠希は、バカじゃない…｣ ｢覚悟して、やってる事だろうさ…｣ マリナ ｢孝弘は男だから、そんなふうに言えるんだよ！｣ ｢結婚や出産が、女にとって、どれだけ大事な事か、わかってるの？！｣ 前田 ｢…だったら、なぜ、アイツと結婚しなかったんだよ、…｣ ｢子供、堕胎してまで、バツイチの俺の所に来なくても、良いじゃねーか？｣ マリナ ｢……｣ ｢ぺらぺら、口、軽いね…孝弘…｣ 前田 ｢…俺達が、押しかけて、｣ ｢秘密を知っちまったんだ…｣ ｢菜月は、距離取ってたろ？…｣ ｢マリナに…｣ ｢俺は、菜月も、悠希も、気に入ってる｣ ｢だから、話した｣ ｢文句あるか？｣ マリナ ｢…別に…｣ 前田 ｢俺らが、何か言って、ハイわかりましたなんて、言うと、思うか？｣ マリナ ｢…｣ 前田 ｢…偉そうに、言う、言葉なんて、ねーだろ？｣ マリナ ｢じゃぁ孝弘は、このままで、良いって言うの！｣ 前田 ｢どうしろって言うんだよ！｣ ｢マリナ！、お前に、何が出来るってんだ！｣ マリナ ｢何か、考えなきゃ｣ 前田 ｢バカか、お前…｣ マリナ ｢バカって何よ！｣ エキサイトし始めた 前田さんと、マリナさん … 前へ |次へ |
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