《MUMEI》

前田 「相談なんかされてねーよ…」

「いきなり、結論言われて、何が言えるんだよ!」

マリナ 「今、見えてないだけかもしれないじゃない!」

「目を覚ませば!…」

前田 「バカヤロー!!」

マリナ 「ビクッォ」

前田 「何、上から目線なんだよ…お前…」

「悠希が、まだ、若いからか?」

「菜月が、世間知らずだからか?」

「お前の、軽い言葉で、何が変わるってんだ!」

マリナ 「うるさい!」
「上から目線は、孝弘でしょ!」


悠希 「喧嘩しないでォ」

菜月 「二人が喧嘩する事じゃ、ないでしょォ」

前田 「……」

マリナ 「…」


………

悠希 「目が覚めたのが、こっちだったんだ…」

「理解してなんて、言わないよ…」

「邪魔、しないでって、言ってるの…」


マリナ 「…」

前田 「悠希、」
「少し、質問させてくれ」

悠希 「…」

前田 「世の中の、ルールから外れるんだ」

「仕事や、その他の事でも、障害は付き纏う…」

「出世、出来なかったり」

「場合によっては、職を失う事だって、あるかもしれないんだぜ?」

「汚い言い方だけど」

「金がなきゃ、意志すら、貫けないのが、現実だ…」

「今、お前が、想像してるより、遥かに厳しいだろうな…」

「それでも、守り通すんだろうな?」

悠希 「もちろん」
「そのつもりです」

前田 「そうか…」

「女は?…」

「他に、知ってるのか?」

悠希 「はぃ?…」

前田 「彼女だけか?」
「寝た、女は?…」

悠希 「…それが、何か?」

前田 「数多くの中から、選んだ女じゃないなら…」

「彼女は、不安になるぜ…」
悠希 「…」

前田 「俺が、結婚に失敗してるから、言うんだ…」

「難しいぜ…」

悠希 「…だから?」

「初めから、楽な方を見てないですよ…」

前田 「身体だけじゃ無いって、事だな」

悠希 「当たり前です」

前田 「わかった」

「悠希、ビールおかわり」

悠希 「?…」

なつ姉が立ち上がった

前田 「2本ちょうだいね」

菜月 「…はい」

………

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