《MUMEI》 ここまで来ると流れは海南の物である。 流れを変える為に投入した千秋も、 結果的に速攻を許す形となってしまった。 完全に裏目である。 が、 クロは千秋を変えない。 千葉を止めるのは千秋しかいない。 クロはそう考えていたからだ。 しかし、 「ナイッシュー!!」 またも千葉は千秋を突破。 今度はインから自分で打ちに来たのだ。 8対3。 5点差。 30分ゲームでは大きい点差である。 観戦している者たちから見ても、 海南の勝利を予感させる点差であった。 … 「途中から入ったあいつが足引っ張ってるな。 千葉とあのチビじゃ格が違う。 赤高のコーチが何考えてんのかは知らね〜けど、 さすがにあれは間違いだ。 あのチビのせいでここまで点差が付いた。」 「残念ヒロ。 それは違うわね。」 「は?」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |