《MUMEI》

ここまで来ると流れは海南の物である。


流れを変える為に投入した千秋も、


結果的に速攻を許す形となってしまった。


完全に裏目である。


が、


クロは千秋を変えない。


千葉を止めるのは千秋しかいない。


クロはそう考えていたからだ。


しかし、


「ナイッシュー!!」


またも千葉は千秋を突破。


今度はインから自分で打ちに来たのだ。


8対3。


5点差。


30分ゲームでは大きい点差である。


観戦している者たちから見ても、


海南の勝利を予感させる点差であった。






















「途中から入ったあいつが足引っ張ってるな。


千葉とあのチビじゃ格が違う。


赤高のコーチが何考えてんのかは知らね〜けど、


さすがにあれは間違いだ。


あのチビのせいでここまで点差が付いた。」


「残念ヒロ。
それは違うわね。」


「は?」

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