《MUMEI》

高校に入って、さっそくやっかいな人たちを

敵にまわしてしまったような気がする…

なんとかそんな生活にも慣れ、高校に入って

1週間が経過しようとしていた

そんな昼休み。



「ねねねね、班どうするー??」



イオが突然話しかけてきた

班っていうのは、こんど競歩大会をするときの班のこと。

はっきり言ってめんどくさい

競歩大会なんてただ疲れるだけだし

メイクも汗でおっちゃうし

いいことなんて何もない

でも、イオはイケメンいないかなぁ??って

すっかりはりきってる(苦笑)

彼氏いるのに…



「ねぇ、きいてるー??」



「あぁ〜うん。誰にする??」



「女子はうちら2人でよくない??」



「当たり前じゃ〜ん、でさぁ、男子は??」



「やっぱカッコイイ人がいいよね〜!!!」



「あら、そうですか…」



「実はねぇー、もう決めてあるの!!!」



「は??」



「もう予約ずみ〜」



ほんとにどんだけ面食いなのよー

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