《MUMEI》 . さすがにわたしもムカついて、立ち上がり、ちょっと待て!!と呼び止めたのだが、義仲はわたしを無視して、さっさと出て行ってしまった。 だれもいなくなった屋上で、 わたしはひとり、立ち尽くす。 …………『他のヤツと付き合えば?』? 『ちょうどイイじゃん』? 『ムカつくし』?? なに考えてんだアイツ!? 勝手なことばっか抜かして!! つーか、 そのまえに!! 「学校は休むとこじゃなくて、勉強するとこだろッ!!」 精一杯の恨み言を叫んだ直後、 授業終了の合図の鐘が、虚しく校内に鳴り響いた。 ****** 前へ |次へ |
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