《MUMEI》

翌日も、会話が少なかった
午後には、前田さん達が来るのに…

菜月 「2時ぐらいになるって」

翔 「うん…」

携帯電話を見ながら、なつ姉が言った

マリナさんからの、メールを見ながら言ったんだろうな

………

前田さん達と、待ち合わせして、
遅い昼食を、一緒にしたんだ

前田さん達、夜、ミュージカル見に行くんだって

その後、ホテルに泊まって、明日帰るって

夜まで、カラオケをする事になったんだ

けど、マリナさん、
話しばかりで、歌う気配すらなかった

昔話しや、前田さんに、対する、不満とか…

お酒まで飲みだしてォ

前田 「マリナォ」

マリナ 「菜月とは、たまにしか会えないんだから、良いでしょ」

菜月 「酔っ払わないで下さいょォ」

マリナ 「大丈夫よ」

「そうそう、この前の話しにつづきがあるのよ」

「早川ね、仕事止めたようよ」

菜月 「そう…」

マリナ 「まぁ、自業自得かな」

菜月 「…」

マリナ 「離婚して、一人寂しく、病院暮らしね…」

前田 「こら、旦那になる奴の前で」
「昔の男の話しは止めろよ…」

「翔だって、嫌だろうょ…」
マリナ 「翔くんは、アンタと違って、グジグジ、言わないわよねぇ」

前田 「グジグジってォ…」

翔 「マリナさん、昨日、なつ姉と、買い物したんでしょ?」

マリナ 「う、うんォ…」

翔 「昨日も遅くまで、話し込んでたのに、」
「話題、つきないんだね」

マリナさんじゃなかったんだ?
なつ姉、昨日、会ってた人…

マリナ 「…そうねォ…」

………

その場は、それ以上、何事もなく、済ませた

前田さん達を、見送った後も、
俺は、何も、聞かなかったんだ……

………

翔 「夕飯どうする?」

菜月 「うんォ、つまんでたから、お腹、空いてないねォ」

翔 「じゃぁ、帰ろうか?」

菜月 「うんォ」

………

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